療法士のキャリアプランの考え方【スキル思考とポジション思考】

転職&スキルアップ

 

 

リハビリ職は協会に加入し、学会や研修会に参加して専門職として知識・技術をベーシックに学んでいくことが正しいとされてきました。

 

しかし、それはあくまでも基本的なキャリアプランであって十人十色ある理学療法士のキャリアの全てをカバーできているわけではありません。

 

そこでキャリアプランで重要となる考え方【スキル思考とポジション思考】について解説します。

 

この思考を身に付けることで自分の目標を明確にしそれに向かって何をすればいいのか?を考えることができます。

 

 

キャリアプランの考え方【スキル思考とポジション思考】について

 

 

 

 

スキル思考とは?

 

 

 

 

 

 

これまでの理学療法士・作業療法士を始めとする医療業界はスキル思考が主でした。

 

スキル思考とはやる気だけを原動力にとりあえず様々なスキルを身に付けキャリアアップを狙う考え方のことです。

 

 

 

例えば何かしらのスキルを身に付けようとしてとりあえず修士を取得するために大学院に通ってみたり、英会話やTOEICを始めたりするパターンのことです。

 

確かにスキルを身に付けることは重要です。

 

しかし、目的なくSNSで有名なインフルエンサーや同じリハビリ職が言っているからと目的もなくスキルを身に付けてもそれが宝の持ち腐れになってしまう可能性は高い傾向にあります。

 

 

例えば、理学療法士として病院で勤務する上で英会話のスキルやFP3級を身に付けたところでそれを使う機会はほぼありません。

 

 

 

ポジション思考とは?

 

 

 

 

 

ポジション思考とは、目指すポジション、すなわち役割を明確化を最初に行なう思考方法です。

 

 

まずどのようなポジション、つまり役割を目指すかを明確にしそれに必要なスキルを身に付け、そのスキルが身につくような環境に転職しようと行動することが重要です。

 

 

理学療法士であるならば将来的に大学教授として働くポジションを目指すのであれば、博士号の取得や研究・論文の作成方法を学ぶ必要があるはずです。

 

 

病院の管理職を目指すのであれば、まずチームや委員会でリーダーを務めるためにスキルアップ資格の取得や、医療関係知識だけではなくマネジメント・運営・医療・介護の法整備についての知識の習得が必須となります。

 

 

一般企業で理学療法士としての知識や技術を生かすのであれば、その企業が行なっているビジネスについて学び、営業等のスキルも必要になるかもしれません。

 

 

このように目指すポジションを明確にすることで同じ職種でもキャリアアップの道のりや手順は大きくは変わってくるということです。

 

これらが現代において必要になってくる考え方です。

 

 

 

業界・ポジションを固定して転職する

 

 

転職

 

 

次に目標とするポジションが固まったのならば、「業界・ポジションを固定して転職する」ことが大切です。

 

現在の勤務先で働き続けても目標とするポジションには到達できません。現状とポジションまでのギャップを埋めるための作業を行なう必要があります。

 

 

そこで目標となるポジションに近づくためには同業界だが別のポジションもしくは、ポジションは同じで別業界のように軸ずらしの転職でキャリアアップを図ることが理想とされます。

 

 

 

 

 

 

例えば上記の例で言うと

 

 

最終的なポジションは大学教授として働くことだとすると、ポジションだけは固定しつつ大学や専門の教員として働くように転職を行なう

 

 

理学療法士の管理職の場合でも医療業界を固定しつつ、管理職を募集している新規の医療機関や施設などに転職する

 

 

理学療法士として一般企業へ転職するために繋がりを作るために英語を学んだり異業種交流会や各種の勉強会・セミナーに参加する

 

 

業界に軸足を残しながら少しづつ目的に近づいていくことが重要です。

 

 

 

まとめ

 

 

 

将来的には目指すポジションを明確化しないと生き残れない時代が到来します。

 

重要なのは、自分が目標としているポジションに近づくという視点です。

 

 

まずは自分が目指すポジションを考える。➡ポジションには何が必要か逆算する。

 

そしてギャップを埋めるためにどんな資格や勉強、キャリアが必要なのかを考えるという一連の順序が必要なのです。

 

 

「努力すれば報われる」のではなく、本来は「正しい努力をすれば報われる」が正解です。

 

努力の方向性も考えて行っていきましょう。

 

 

 

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