医療従事者は【月給制(賞与あり)】VS【年俸制】どっちがお得?

医療従事者【働き方】

 

 

ほとんどの医療従事者の給与形態は月給制か年俸制のどちらかです。

 

 

厚生労働省が公表している「就労条件総合調査(平成26年度)」内の「賃金形態別企業割合(複数回答)」によると、月給制の企業が約94%に対し、年俸制は約9.5%となっています。

 

つまり多くの医療従事者も月給制で働いているはずです。

 

しかし、もし転職先が月給制か年俸制を選べる勤務先の場合はどちらを選ぶのが得なのでしょうか?

 

 

様々な視点から考えていきましょう。

 

 

 

医療従事者は【月給制(賞与あり)】VS【年俸制】どっちがお得?

 

 

 

月給制の仕組み

 

 

 

 

 

月給制は、毎月基本給が支払われ、そこに一定の手当が付きます。

 

 

基本給の金額に特に影響しやすいのは、各社員の年齢や勤続年数が基本となり、これに加えて、会社の業績や本人の成績に応じて夏季・冬季の賞与(ボーナス)が発生し、最終的な年収が決まります。

 

 

 

年俸制の仕組み

 

 

 

 

年俸制は、給与の金額を1年単位で決定されます。

 

 

成果主義を基礎として生まれた給与形態で、金額に影響するのは仕事の成果や個人の能力です。

 

12分割して毎月支給するケースや、16分割して2カ月分の金額を夏季・冬季の賞与として支給するケースがあります。

 

残業代は別途支払われますが、固定残業代が含まれているケースがあります。

 

 

 

医療従事者であれば年俸制の方がお得になる可能性が高い

 

 

 

 

理由①基本給が低く抑えられているため

 

 

 

 

 

月給制では基本給が年功序列による昇給によって上がっていき、賞与(ボーナス)が基本給×〇ヶ月分という計算で支給されます。

 

 

医療従事者の場合、基本給は低めに設定され様々な手当てを付け全体の支給額を多く見せている場合が多く年俸制の方が結果的に給与が多くなる場合があります。

 

 

 

 

 

 

理由②成果主義に見えてほとんどが年功序列式

 

 

年功序列

 

 

 

年俸制のデメリットとして、成果主義を取り入れている企業では、成果によって年俸額の増額が見込める半面、減額となる可能性があります。

 

 

しかし、医療機関等において「成果」を客観的に図る指標などを民間企業と比較すると取り入れておらず、多くが年功序列式の年俸制を採用しています。

 

 

つまり、年俸額が1年ごとの更改ですが、現在の年収を次年度も続けて得られなくなるということはほとんどありません。

 

 

 

 

 

 

 

理由③減給の可能性が低い

 

 

 

 

 

月給制の場合、勤務先の業績がよけれは賞与に反映される反面、賞与というもの自体が給与と違い「支払いの義務」ではないため「今年は賞与支給なし」ということもあり得ます。

 

 

特に2020年、2021年の新型コロナウイルスの影響のような予期できない出来事によって賞与が減額又は支給なしになった医療従事者も多いはずです。

 

 

一方で、年俸制の場合は年間で年収額が決まっているため1年の途中で年収額が変わることはありません。

 

 

事前に年間の給与総額について合意を得て契約を結んでいるため、社員の同意を得ずに減額することは原則として認められないと裁判の判例でも示されています。

 

 

 

理由④支払う社会保険料はほぼ同じ

 

 

社会保険料

 

 

 

年俸制では月収が多くなるため社会保険料の支払いが高くなると考える方が多いですが、

 

厚生年金・健康保険の保険料(社会保険料)は、月収のほか、年3回以下のボーナスからも徴収されます。

 

そのため、ボーナスのない年俸制、ボーナスのある月給制のどちらであっても、

 

年収が同じであれば、ボーナスの有無にかかわらず、年間で負担する社会保険料の金額はほぼ同じです。

 

しかし、毎月の厚生年金保険料の標準報酬月額に62万円の上限があるため、高額な収入な人ほど賞与の支給がない年俸制のほうが年間保険料は低くなります。

 

 

 

 

 

まとめ

 

 

 

医療従事者でもし年俸制の医療機関等に転職する可能性がある方は必ず月給制と比較をしましょう。

 

 

また、月給制と年俸制はどっちが得かということだけではなく、

 

 

退職金や福利厚生、昇給昇格などの人事制度や労働条件などの広い枠組みで考えて転職をしましょう。

 

 

 

 

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