理学療法士【医療分野】と【介護分野】の給与格差は逆転していた!?

医療従事者【働き方】

 

「理学療法士・作業療法士に関する検討会 第2回」の中で、

 

日本理学療法士協会が提出した資料によると、

 

理学療法士の介護分野における平均給与は419万、医療分野は474万であり年間55万円の差があることが2016年8月に示されていました。

 

 

 

 

しかし、2016年から現在の2022年の5,6年の間に護分野で働く理学療法士・作業療法士の給与は大幅に上昇しています。

 

 

今回は、令和3年度の最新介護分野で働く理学療法士・作業療法士の給与事情を解説します。

 

 

理学療法士【医療分野】と【介護分野】の給与格差は逆転していた!?

 

 

 

介護分野で働く療法士の給与が増えている理由

 

 

 

 

 

大きな理由としては、以下の処遇改善加算により介護分野で働く療法士の給与が底上げされたためです。

 

介護職員処遇改善加算 ➡ 職員のキャリアアップ・賃金向上を目的
介護職員等特定処遇改善加算 ➡ 経験年数の長い「経験・技能がある職員」に支給
介護職員処遇改善支援補助金 ➡ 収入を引き上げ、人材の確保・育成の支援に繋げる

 

 

 

これら全ての加算は施設によって、介護業務の一端を担う理学療法士・作業療法士にも分配されています。

 

 

 

 

 

加算を分配した職員の範囲を見てみると、介護職員特定処遇改善加算の場合は

 

『他の介護職員』に分配した事業所が85.0%、『その他の職種』に分配した事業所が53.3%となっています。

その中でも、PT・OT・ST又は機能訓練指導員への分配は44.3%でした。

 

 

 

 

介護分野で働く療法士の平均給与はいくら?

 

 

 

令和3年度の介護従事者処遇状況等調査結果より、

 

 

介護職員処遇改善加算(Ⅰ)~(Ⅴ)を取得している事業所における理学療法士・作業療法士の平均給与額は350,080円であり、令和2年度と比較して8,300円増額となっています。

 

 

 

 

また、更に介護職員等特定処遇改善加算(Ⅰ)~(Ⅱ)を取得している事業所の理学療法士・作業療法士の平均給与額は351,110円であり、令和2年度と比較して8,840円増額となっています。

 

 

 

 

 

介護分野で働く療法士の平均基本給額はいくら?

 

 

 

 

上記の平均給与額を見ると、どうせ手当で一時的に平均給与が高いだけだろ?

 

 

と思いますが、実際は基本給も上昇しています。

 

 

介護職員処遇改善加算(Ⅰ)~(Ⅴ)を取得している事業所における学療法士・作業療法士の平均基本給額は230,340円であり、令和2度と比較すると2,830円増額しています。

 

 

 

 

介護分野で働く理学療法士・作業療法士のボーナスはいくら?

 

 

 

 

 

基本給額が上昇しているということは、ボーナス(賞与)も伴って増額しています。

 

 

介護労働安定センター「令和元年度介護労働実態調査」によると、介護職員の平均賞与額は541,988円となっています。

 

さらに職種別の平均ボーナス額を見ていくと、PT・OT・STなどのリハビリ職は664,383円となっています。

 

 

 

 

 

 

医療機関で働く理学療法士・作業療法士の年収はいくら?

 

 

 

第23回医療経済実態調査の報告(令和3年実施)によると、

 

一般病院などの医療法人勤務の医療技術員(理学療法士・作業療法士など)の平均年収(平均給与+賞与)は4,108,060円となってます。

 

 

 

 

 

また、公的病院等すべてを含めた全体平均の医療技術員の年収は4,620,979円となっています。

 

 

 

 

正直なところ、多くの方がこんなに貰っていない!!と思うはずです。

 

全体平均では平均年収が500万円を超える国公立や公立・大学病院などが含まれているため高く見えてしまっています。

 

多くの方は前述した一般病院などの医療法人勤務の年収4,108,060円がしっくりくるはずです。

 

 

 

 

 

【医療分野】と【介護分野】の給与格差は逆転

 

 

医療分野で働く理学療法士・作業療法士の平均年収4,620,979円(462万円)
介護分野で働く理学療法士・作業療法士の平均年収は
平均給与額350,080円×12ヶ月+平均賞与額664,383円=4,865,343円(486万円)

 

 

介護分野で働く理学療法士・作業療法士の年収が医療分野で働く療法士の年収を超えていました

 

 

 

 

 

まとめ

 

 

 

介護老人保健施設や有料老人ホーム、グループホームなど、介護施設で働く理学療法士の給料は、年収400万円~550万円前後が相場となっており、全体的に医療施設よりも高給です。

 

その要因はおもに需要と供給のバランスと政府からの処遇改善手当や補助金にあります。

 

理学療法士・作業療法士の求人は増加傾向にありますが、未だに介護分野で働く療法士は限定的です。

 

高収入を狙うなら、介護施設への就職は非常に有効な選択肢のひとつです。

 

 

 

資料引用元:理学療法士・作業療法士の需給に関する基礎資料
      令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果

 

 

 

 

 

 

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