理学療法士は住宅ローンを組んで新築を購入できるのか?

医療従事者【働き方】

 

こんにちわ(‘ω’)ノゆとりPTです。

 

先日発表された、ニュースでマンション購入のしやすさを表す『年収倍率』が平均年収の13.4倍になったことが報道されました。

 

東京の新築マンション価格 平均年収の13.4倍に(テレビ朝日系(ANN)) – Yahoo!ニュース

 

 

これは、東京の平均年収の13.4倍が、平均新築マンションの価格であることを表します。

 

昨今では、戸建て・マンションともに物件価格が上昇しています。

 

理学療法士が審査を経て住宅ローンを組み、一戸建てやマンションを購入することができるでしょうか?

 

今回は、理学療法士は住宅ローンで新築の1戸建てorマンションを購入することができるか?を解説していきます。

 

 

 

理学療法士は住宅ローンで新築の1戸建てorマンションを購入することができるか?

 

 

 

前提条件:

 

・住宅購入を決める年齢で一番多いのは30歳前後
・理学療法士の平均年収400万円とする

 

 

 

理学療法士はいくらまで住宅ローンを組める?

 

 

住宅ローンの借入可能額の年収目安は年収の5~7倍と言われています。

 

2019年度の年収倍率の全国平均は「土地付き注文住宅で7.3倍」「マンションで7.1倍」「建売住宅で6.7倍」とされています。

 

つまり、多くの方が年収の約7倍の住宅ローンを組んでいることがわかります。

 

 

理学療法士の平均年収である400万円の場合の借入可能額限度は、

 

●25年ローンで2,075万円(約5倍)
●35年ローンで2,711万円(約7倍)
毎月返済額は約8.3万円になります。

 

 

 

出典:【ホームズ】住宅ローンは年収の何倍まで? 借入額の決め方と年収別限度額の目安表

 

 

近年では、首都圏や地方圏においても物件が好立地・高スペックが多く、東京・大阪を始めとする富裕層に販売路線の舵を切っています。

 

 

そのため、新築価格が地元の所得水準から上振れることが多くなっています。

 

 

 

理学療法士の収入で審査が通りやすい返済負担率は?

 

 

返済負担率は、金融機関ごとに審査基準が設けられてます。

 

たとえば、「年収400万円未満なら30%以下」「年収400万円以上なら35%以下」といったものが挙げられます。

 

一般的に無理なく支払いを続けることができる返済負担率は20~25%とされています。

 

 

たとえば、年収400万円で月々の返済額を10万円と設定した場合、返済負担率は「10万円×12ヶ月÷400万円=30%」となります。

 

 

年収400万円の理学療法士の返済負担率を20~25%とした場合、

 

 

〇返済負担率20%の場合:毎月返済額6.7万円
〇返済負担率25%の場合:毎月返済額8.3万円

 

 

しかし、金融機関によって目安とする返済負担率や審査基準には幅があります。

 

ただ、50%以下を目安としている金融機関もあるなど、審査基準にはある程度の幅があります。

 

詳しくはローンシュミレーションで確認しましょう。

 

住宅ローンシミュレーター

 

 

 

 

 

頭金と贈与金が必要

 

 

住宅サイトSUUMOが行った家とお金の調査によると、年収400万円未満で新築マンションを購入した人は、

 

家族形態を問わず頭金をある程度は準備しており、更に3分の1の世帯が1000万円以上の贈与を受けています。

 

つまり、住宅ローンを組む前にある程度のまとまったお金を貯蓄している必要があります。

 

 

 

 

【贈与額の内訳】

 

 

【頭金の内訳】

 

 

 

出典:SUUMO 年収別 注文住宅とお金【データ編】2016より

 

 

 

 

共働き前提の住宅ローンは危険

 

 

 

 

 

 

無理なローンを組んでしまう原因の一つに、共働き世帯が増加していることも要因です。

 

共働き世帯の世帯年収を基準に住宅ローンを組んでしまうケースがあります。

 

しかしこれは非常に危険です。

 

 

なぜなら、女性側は、妊娠・出産・育児の期間は満足に働くことができず、産休・育休制度を利用したとしても収入が3割ほど減少してしまいます。

 

 

また、そのままスムーズに復職できるとも限りません。

 

 

車の購入・買い替え、教育費、思わぬ病気などにより返済負担が一時的に大きくなることは十分考えられます。

 

 

もう一つの理由が圧倒的な低金利です。

 

ひと昔前では住宅ローンの金利は1.5%、2%、3%が当たり前でした。

 

今は、変動金利に至っては0.3%程度という超低金利が住宅購入を後押ししています。

 

 

 

 

 

理学療法士に新築一戸建て・マンションの購入は難しい

 

 

首都圏では3000万円以上当たり前となっており、

 

全国平均の新築・中古の住宅やマンション価格を見ると最低でも3000万円以上であり理学療法士にはかなり厳しい現状があります

 

 

土地を取得してから注文住宅を建てる人の総額は全国平均で約4000万円です。

 

 

全国平均の相場
土地取得費・・1,305万円
土地建物計・・4,039万円
返済額・・・・・10.80万円/月

 

 

 

 

 

 

出典:新築マンションは株式会社不動産経済研究所『首都圏マンション市場動向(2020年度)』、中古マンションは公益財団法人東日本不動産流通機構『首都圏不動産流通市場の動向』

 

 

 

 

 

 

 

まとめ

 

 

 

年収400万円前後の理学療法士には、新築の一戸建てやマンションを住宅ローンを組んで購入するのは難しいことわかります。

 

 

また、理学療法士という職種自体が20年間賃金上昇していない医療職であり、

 

 

今後も超高齢社会を前に医療費の圧迫、需要と供給のバランス崩壊を受けて安定しているとは言えません。

 

30歳で35年の住宅ローンを組んだとすると返済が完了するのは65歳です。定年を迎え返済はどうなっているでしょう?

 

住宅ローンを組み住宅を購入する際は、無理のない返済プランを組みましょう。

 

 

 

コメント

error: 不具合が生じました。
タイトルとURLをコピーしました