今回は、中途採用で公務員理学療法士・作業療法士を目指した方が良い理由を解説します。
以前に、理学療法士・作業療法士は公務員として働くほうが、以下の理由で有利であると解説しました。
中途採用で公務員理学療法士・作業療法士を目指した方が良い理由
理由①中途採用時の給与面
新卒で公務員PT・OTになった場合、民間病院で働く新卒理学療法士よりも更に低い給与額からのスタートとなります。
その給与面の低さが公務員PTを辞めてしまう原因の一つとなっていましたが、中途採用で公務員PTになる方には関係ありません。
つまり、10年目の理学療法士が公務員PTに転職すると、8年目公務員理学療法士・作業療法士の給与水準で経験年数が考慮され給与面に加味されるということになります。
公務員セラピストの給与は医療職給料表であらかじめ決まっているため、その後は給与表に沿って昇給していくことが決まっています。
つまり、一番の問題点であった就職時の給与の低さの問題を中途採用の場合は無視することができるのです。
理由②中途採用でも退職金は1000万円以上
公務員の退職金の計算方法『勤務時の基本給×支給率+調整額』となっています。
この支給率や調整額は勤続10以上・15年以上・20年以上を境に大きく伸びていきます。
しかしこの値は自己都合退職を含めるものであり、定年退職に限定すれば約2,000万円が目安となります。
つまり30歳で中途採用で公務員PTとなった場合でも定年(現行65歳)まで働くと考えると退職金1000万円以上は確約されるということです。
理由③中途採用ならではの強みを活かせる
公務員セラピストの退職理由のほとんどが、『業務量』『新卒時の給与の低さ』『人間関係』です。
公務員は離職者が比較的少なく勤続年数が長いベテランが多くなり、医療機関で務めている職員の平均年齢も高い傾向にあります。
人間関係は中途採用であれば新卒と比較しハラスメントを受ける可能性も減少し、関係性を良好に保つ処世術もある程度は身に付けています。
業務量に関してもノルマの1日18~20単位も新卒であれば激務と感じる業務量であっても、ある程度の経験がある理学療法士ならば、体力配分を考え業務の遂行に既に慣れています。
理学療法士・作業療法士が公務員になるためには?
中途採用の公務員療法士は人気であり競争倍率は非常に高く、狭き門です。
採用人数が極端に少なく余剰定員を取るつもりもないため欠員が出ている分をとるだけだからです。
下記のサイトでは理学療法士の公務員試験のおもな日程を募集期間の短い順に一覧表示しています。
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