こんにちわ(‘ω’)ノゆとりPTです。
Twitterで話題となっている『年収300万円台の理学療法士を夫に持つ妻』の意見が物議を醸しています。
上記のツイートはYahoo!知恵袋で相談されていた内容を抜粋したもの。
多くの理学療法士の妻の意見。
私の旦那は理学療法士で、年収300万円代です。昇給も月1,000円と聞き唖然としました。稼げない男は頼りなく、ケンカばかりです。子どもがいますが、私が働かないと生活できません。自由なお金はなくストレスが溜まります。良い求人をみつけたので転職して欲しいです。
— ケカダセPT「中の人」@理学療法士 (@kekadase) September 14, 2021
ツイートのリプ欄や引用リツイートでは、以下のように意見は様々です。

「結婚する前からわかっていたことだろ!」

「共働きすればいいだけの話」
今回は、感情論を抜きにして【年収300万円台の理学療法士(男)と結婚すると苦労するのか?】を考えていきたいと思います。
年収300万円台の理学療法士(男)と結婚すると苦労するのか?
理学療法士の2021年現在の平均年収は?
理学療法士の平均年収は約356万円(2021年9月現在)。日本の平均年収と比較すると低い傾向にあります。
月給で換算すると30万円(賞与なし)、初任給は21万円程度が相場です。
正社員の給料分布を見てみるとボリュームが多いのは339〜394万円の水準で、平均年収の356万円もこのゾーンに含まれています。(参照:求人ボックス.comより)
つまり、年収300万円台の理学療法士(夫)が存在することは珍しいことではないことがわかります。
結婚率と年収との相関性がある?

共働きは必須なのか?

また児童(18歳未満の未婚者)のいる世帯の世帯年収平均は745.9万円で「中央値」では672万円となっています。
つまり、平均年収350万円前後の理学療法士(夫)1馬力では、家計を支えることが困難な場面が多くなると考えられます。
世帯主の年齢階級別でみると、29歳以下が362.6万円、30代が614.8万円、40代が694.8万円、と右肩上がりになっており、
多くの世帯では若い20代の内は共働きを行ない、年収が上がる30代以降に出産・育児の開始とともに一時的に共働きを離れています。
※参考「2019年国民生活基礎調査の概況」及び「統計表」|厚生労働省
出産・育児のためには年収500万円必要?
出産や子育てをしたいと思える世帯年収では、世帯年収500万円以上から数値の上昇が見られます。
結婚に続いて出産・子育て。結婚以上に金銭的な負担も大きくなり、
しかも出産前後に女性は就業できなくなることに加え、子供が成長するに連れて養育費など出費もかさ上げされるため、期待する世帯年収が高くなっています。
つまり、年収350万円前後の理学療法士(夫)では、育児休業給付金(6割)を貰ったとしても生活が不安になる方が多いということです。
参照:SMBCコンシューマーファイナンス調査結果(【発表リリース:20代の金銭感覚についての意識調査2021】)。
住宅購入(住宅ローン)は可能?
年収350万円で無理なく組める住宅ローンは「約1,900万円」が目安となります。
年収だけを考えると「約2,800万円」は借りられますが、
限度いっぱいの住宅ローンは生活費が圧迫されます。更に審査が通らない可能性も出てきます。
年収350万円あれば、住宅ローンは組めます。
実際に年収350万円でローンを組んで、持ち家を買う人は多く300~400万円の割合は17,379人(22.1%)です。
しかし、世帯主一人では金融機関ごとに年収の最低基準があり、多くの場合、年収350万円あれば最低ラインです。
参照:スマイノ | 住宅購入に関する情報が知れるメディアより
住宅金融支援機構2020年度利用者調査の統計データより
養育費・教育費はいくらかかる?
【文部科学省より】
【日本学生支援機構より】
また塾や家庭教師などを利用すると更にお金が必要になります。
平成28年度に文部科学省が発表した数字によると、年間の平均学習塾費用は公立が約20万円で私立が約14万円となっています。
月額に換算すると公立が約1.7万円で私立が約1.2万円となります。
文部科学省が発表したなかの「学習塾費の金額分布」の数値では、
学習塾費を支出している場合においては年間で40万円以上を支出している層が公立・私立ともに最も多くなっています。
教育資金まで考えると年収350万円の理学療法士(夫)一人ではとてもカバーできません。
まとめ
理学療法士の平均年収は約356万円(2021年9月現在)です。
結婚率と年収には相関性があり、年収300万円をボーダーに結婚率が上がります。
しかし、年収350万円前後では結婚後も共働きは必須と言わざる終えません。
また、出産・育児となると理学療法士(夫)だけの収入では足りず、長期間にわたって共働きは必要と言えるでしょう。
年収350万円前後では住宅ローンを組むこともできますが、新築一戸建てのような夢のマイホームを購入する場合は、ペアローンなどを活用する必要があります。
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