理学療法士などの医療系国家試験は一年に一回のみ。そんな中、もし、国家試験の受験者が試験の当日に発熱したら受験できないのでしょうか?
今回は、厚生労働省の通知を基に理学療法士国家試験を控えている受験生に対して、
新型コロナウイルス濃厚接触者でも国家試験を受験できるのか?を解説します。
新型コロナウイルスの濃厚接触者でも国家試験を受験できるのか?
令和2年10月1日に各理学療法士及び作業療法士学校・養成校へ通知を出しました。
通知には、新型コロナウイルス感染症の罹患などに関する留意事項が記載されています。
国家試験の受験が認められないパターン
①新型コロナウイルス感染症に罹患し、入院中、宿泊療養中または自宅療養中の受験者は、他の受験者への感染の恐れがあるため、受験を認めない。
②濃厚接触者に判定され保健所又は検疫所の指示により試験日当日の時点で自宅待機が要請されている場合も受験は認められない。
③試験場入口(原則施設外)にてサーモグラフィカメラによる検温を実施し、37.5度以上の者は再度接触型体温計により検温し、37.5度以上あった場合は、抗原検査キットによる検査を実施。抗原検査の結果が陽性となった場合は、受験を認めない。
濃厚接触者でも受験できるパターン
新型コロナウイルスの濃厚接触者になったとしても以下の条件を全て満たすことで当日受験が別室で可能です。
ただし、検査の結果が試験当日までに判明しない場合又はその余裕がない場合、②③を満たしたうえで試験場へ来場し、試験場にて行う抗原検査キットによる検査の結果が陰性であれば、別室での受験を認められます。
また、検査結果が陰性であることについて、陰性証明書が入手できる場合には試験場に持参することを忘れないようにしましょう。
まずは濃厚接触者にならないことが重要
自らが新型コロナウイルスに罹患しなくても、身近な人が新型コロナウイルスに罹患し、自らが濃厚接触者に判定される場合があります。
そうならないために、家庭内や食事場面となるので、濃厚接触者とならないような行動が重要です。
以下の条件が揃うと保健所から濃厚接触者に認定されやすくなります。
濃厚接触者の基本条件
自身が行える感染対策として手指衛生やマスクの着用を継続し、濃厚接触者に該当しないよう家族や周囲の人々からも協力を得ることが重要となってきます。
まとめ
新型コロナウイルス感染症の罹患が疑われ、受験できない場合は他の受験生と比べて1年間スタートが遅れることになります。
各所から何らかの救済処置を厚生労働省には講じてほしいと声明が上がっていますが、未だ解決策は示されていません。
受験生の皆さまは気を抜かずに受験に挑みましょう。
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