認定理学療法士より3学会合同呼吸療法認定士の方がおすすめな理由

転職&スキルアップ

こんにちわ(‘ω’)ノゆとりPTです。

 

理学療法士がスキルアップ資格として取得している傾向が多いのは認定理学療法士(日本理学療法士協会)3学会合同呼吸療法認定士(日本胸部外科・呼吸器・麻酔科学会)です。

 

日本理学療法士協会が新生涯教育制度の導入を開始することが決定し、さらに認定理学療法士の取得・更新難易度は高くなりました。

 

資格取得のためには、時間とお金をかける必要があります。

 

そのため飾りだけの資格を取っても意味がありません。

 

今回は、認定理学療法士より3学会合同呼吸療法認定士の方がおすすめな理由を解説します。

 

★注意★
3学会合同呼吸療法認定士は経験年数2年以上が必要ですが2年間働いていれば誰でも経験年数2年以上になるため今回は加味しません。

 

 

 

認定理学療法士より3学会合同呼吸療法認定士の方がおすすめな理由

 

理由➀取得までに要する時間

 

 

認定理学療法士の場合

 

「新生涯学習制度」は、2022年4月からの運用開始となりました。

 

2021年までは、新人教育プログラムと専門領域の登録を済ませている状態であれば、最短で1年~1年半程度で取得可能でした。

 

 

最短で認定理学療法士を取得する方法の記事はこちら

 

最短期間・最安値・最小限の努力で認定理学療法士を取得する方法

 

 

しかし、新生涯教育制度が開始となった場合、理学療法士➡登録理学療法士➡認定理学療法士と段階を踏む必要があります

 

 

 

1年目~8年目までの理学療法士は現行制度のポイントを一定する保有していなければ登録理学療法士になることができず、さらに新生涯教育制度ではまた1からのスタートになります。

 

登録理学療法士になるまでの道のり
・前期研修:座学と実地研修合計約81時間(目安2年)
・後期研修:座学76.5時間と実地経験3年程度が条件
・5年毎の更新制度

 

ここまでしてようやく認定理学療法士を目指せる前段階となるのです。

 

 

3学会合同呼吸療法認定士の場合

 

 

認定講習会さえ受講できれば、最短1年で取得可能です。

 

大まかな取得までの流れは以下です。

 

➀ポイント稼ぎ
➁認定講習会の申請
➂認定講習会の受講
➃認定試験の申請
➄認定試験の受験
➅結果発表

➀ポイント稼ぎは非常に簡単です。

 

委員会が認めるセミナーに参加し過去5年間で12.5ポイント以上を取得していることが必要です。

 

しかし、通常は1日~2日の講習会の参加で12.5ポイントは取得することができます。

 

 

 

3学会合同呼吸療法認定士の取得は➁の認定講習会の申請が一番の難関です。

 

大量の申し込みがあるため必ず受付開始日に郵便局へ持っていき、特定記録郵便が指定されているので、地元の郵便局で受け付けた時刻が記録されます。

 

その受付時刻順に定員がカウントされていく仕組みです。

 

しかし、それさえ乗り越えれば後は勉強して試験を受けるだけとなり、圧倒的に認定理学療法士の方が取得までに時間がかかってしまいます

 

 

 

 

理由➁転職に使えるかどうか

 

 

転職

 

スキルアップ資格は転職時に強い味方となります。

 

 

その他の療法士が取得しやすいスキルアップ資格はこちら

 

理学療法士としての転職・収入の効率をUPさせるスキルアップ資格5選

 

 

認定理学療法士を取得の場合

 

 

医療機関への印象は自己研鑽に励んでいるのだなといった印象が限界です。

 

認定理学療法士を取得していないセラピストと比較して差別化を図りにくい側面があります。

 

 

3学会合同呼吸療法認定士の場合

 

 

呼吸リハビリテーションを行なっている医療機関や

 

人工呼吸サポートチーム(RST:Respiration Support Team)がある病院では呼吸療法認定士の資格を持っていると優先的にチーム医療へ配属されます。

 

また近年では訪問リハビリにて呼吸リハビリテーションを行なえる療法士の需要が伸びています。

 

今まではでは入院していたような方も医療の進歩によって在宅復帰されているケースが多いのです。

 

慢性呼吸器疾患や指定難病による人工呼吸器の使用、小児や高齢者の排痰困難な症例etc.

 

それだけ呼吸療法認定士を持っている医療スタッフは少なく重要な存在であることが分かります。

 

 

理由➂将来性の有無

 

 

認定理学療法士の場合

 

日本理学療法士協会が取り仕切っています。

 

なんとかして認定理学療法士の資格を加算や算定要件に加えようと努力していますが、全くと言っていい程、実現しておりません。

 

医師会や看護師協会と比較しても発言力や権限が乏しく、医療・介護に関する決定権がありません。

 

 

半田会長が自身で仰っていたとおり、医師でも専門医取得で加算を獲得できていない現状を鑑みると実現は厳しいと思われます。(YouTubeリハノメチャンネル参照)

 

 

 

3学会合同呼吸療法認定士の場合

 

日本胸部外科・呼吸器・麻酔科学会の3学会が合同で執り行なっています。

 

この3学会のトップはいずれも医師です。つまり医師会寄りの強い権限と発言力を持っています。

 

それを象徴するような事例もあります。

 

心大血管・呼吸器疾患リハビリテーションの施設基準に”経験を有する”いう規定があります。

 

この”専門的な研修の例えとして日本心臓リハビリテーション学会の認定する心臓リハビリテーション指導士の研修、呼吸器リハビリテーションについては、日本呼吸器学会等の認定する呼吸療法認定士の研修等がある”と疑義解釈に出されています。

 

 

つまり、学会がリハビリテーションの施設基準に影響を及ぼす程の力を持っているのです。

 

今後の将来性としても、認定理学療法士よりも3学会合同呼吸療法認定士が必要とされる未来があるように感じます。

 

 

まとめ

 

以下の理由から認定理学療法士よりも3学会合同呼吸療法認定士の取得をおすすめします。

 

➀取得までに要する時間の差
➁転職時の有用性
➂将来性

 

また、心臓リハビリテーション指導士も➁➂は抜群で素晴らしい資格でおすすめしたいのですが、取得までに要する時間が長いことから今回は割愛させて頂きました。

 

 

 

 

 

 

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