皆様は何歳までセラピストとして働けると思いますか?
個人的には60歳(定年)まで働いているセラピストは極わずかであると予測しています。
体力的・金銭的になど様々な問題があるためです。
そこで約30年後の定年に向けて、セラピストとして働き続けた場合に直面する問題点を解説します。
セラピストとして何歳まで働くのか?
セラピストが定年まで働く上で直面する問題点
①体力的な問題
50~60歳代まで身体が持たない
セラピストは若い世代が多く年齢層が20~30歳代に集中しています。
現在、1日18単位~21単位を課している医療機関等は多く、多くの肉体労働とデスクワークを強いられます。
20~40歳代では、何とか1日を乗り切り食事と睡眠を十分に摂ることで翌日も頑張ることができますが、50~60歳代では同じようにはいきません。
役職などのポストがない
これまでは経験年数を積み、年功序列で管理職になり臨床からは離れることができましたが、
管理職の席はセラピストの数に対して圧倒的に少ないのが現状です。
さらに上の世代のセラピストがいつまでも居座り続け、一向に自分達の番が回ってくることはありません。
供給が需要を上回っているのに増え続けるセラピスト達が熾烈なポスト争いになることは容易に想像できます。
②金銭的な問題点
年功序列・終身雇用の崩壊
今後、医療・福祉業界にも年功序列・終身雇用の崩壊の波は到達します。
これまでは、経験年数によって年収や待遇がUPしていましたが、今後はジョブ型雇用という形で同一労働同一賃金になり経験年数や年齢による収入・待遇の格差は無くなり、成果によって報酬を支払う形態に移行します。
特にセラピストは何年目だろうが診療報酬は同一なので移行が安易です。
年収UPが望めない
年功序列制が継続したとしても、医療費削減や診療報酬の減算によって他職種と比較してもセラピスト(特に理学療法士)は年収の上昇率が悪いです。
しかし、年収の上昇率は悪いが下降率も低いのではないかと予測します。
つまり、セラピストの収入は上がりにくく下がりにくいという事です。
住宅の購入や教育費などの膨大な出費
20~40歳代で結婚・出産・子育てを迎える世代では収入を簡単に支出が上回り、お金の問題が尽きません。
実際、20~40歳代の負債理由の9割は住宅ローンです。
退職金問題
医療・福祉業界の退職金は皆様が考えているよりずっと少ないことは知っていますか?
病院によっては勤続30年勤め上げても500万円未満なんてことも。
老後までに2000万円を貯めるなんて到底届くはずもありません。
③日本社会では60歳代の50~70%が働いている
総務省の「労働力調査」(2019年平均)によれば、
60歳を過ぎても働く人の増加は、高年齢者雇用安定法の改正(2006年施行)の影響です。
しかし背景には、公的年金の受給開始年齢が65歳に引き上げられたこと、少子高齢化による労働力の不足があります。
定年までセラピストとして働くための働き方
➀セラピスト一本(本業)以外の収入源を確保する
例えば月5万円の副収入があれば、家賃・光熱費・通信費が支払い、グッと生活が楽になります。
また、不景気によるボーナスカットや急な解雇で路頭に迷う心配も少なくなります。
➁セラピスト業務のコストカット・効率化を図る
端的に言うと、収入UPに繋がらない無駄な行為を省きます。
サービス残業・過度な自己研鑽は大切な貴方の時間を消費しているのに何も生み出さない生産性の乏しい時間です。
本業の時間はきっちりと業務時間内で終わらせ、副業や資産形成などの今後を考える時間に当てましょう。
➂転職する
体力・金銭面の問題点でも挙げた通り、セラピストとして稼げる時間はそう長くありません。
現在勤める病院よりも条件のよい医療機関はいくらでもあります。
まずは転職エージェントに相談し現在の転職事情の情報収集をしましょう。
➃資産形成・運用を始める
どんな形であれ同時に投資を始めましょう。
自分で働いて稼ぐ労働収入+不労所得は老後の資産形成に必須です。
当ブログでも資産形成についても発信しているのでぜひ確認してください。
まとめ
2020年以降は本業+副業+資産運用が当たり前の時代がきます。
セラピストとして不安なく定年まで働き続けたいのなら、この形を取るほかありません。
それ以外であれば、セラピストを辞め別業界へ転職するという手もあります。
方法は様々です。皆様の将来の参考になれば幸いです(‘ω’)ノ
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