今まで多くの転職者の面接を行なってきました。
その中でセラピストが以前勤めていた病院・施設(急性期~維持期)で
何が不満だったのかを順位付けして解説していきます。
これから転職するぞ!という方は以下の記事を参考にどうぞ(^^)/
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セラピストに多い転職理由ランキング(急性期・回復期・維持期別)
急性期セラピストに多い転職理由
第1位 業務が忙しい
挙がってくる最も上位の理由です。
急性期病院では、回復期と比較しセラピストの数はそこまで多くありません。
1人当たりの担当数が15人~20人なんてこともざらにあります。
最近では、平均在院日数の短縮が進み
整形疾患であれば概ね2~3週間で退院期間を迎えてしまいます。
セラピストとしても退院目標の獲得を急がなくてはならず
余裕がない状態に疲れてしまう人が多いようです。
第2位 職場内の人間関係
上記したとおり急性期ではセラピスト数が少ないです。
そのため、先輩や上司と馬が合わない場合、嫌でも顔を合わせてしまうため離れることが
できません。
急性期病院は回復期と比較しより職場内のセラピストと良好な関係を築くコミュニケーション能力が要求されます。
第3位 指導者からの大量の課題や指導
急性期はリスクと常に隣り合わせです。治療介入中の急変なども珍しいものではありません。
特に新卒や中途採用者を苦しめ転職に追いやる場合が多く第3位にランクインしています。
課題と称して到底終わるはずのない量の課題を提示したり、
できていない部分をひたすら指摘し人格否定をしてセラピストを潰してしまいます。
回復期セラピストに多い転職理由
第1位 給料が低い
回復期のセラピストで一番を多いのが給料面での不満です。
転職サイトのセラピスト平均年収でも330~400万円前後が多く見られます。
セラピストの人数が一番多く、診療報酬改定でさらに締め上げられた回復期では
人件費が最大のコストであることは間違いありません。
1日の取得単位数のノルマを設定されていたりとリハビリテーション科全体で収益を
上げることに必死になっています。
セラピストで平均年収が一番高いのは訪問看護への転職です。詳しくは以下からどうぞ(^^)/
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第2位 休日を取りたい時に有給休暇を取得できない
回復期は365日リハビリテーションを実施しているところがほとんどであり、
土日祝・年末年始関係なくリハビリを実施しなければなりません。
連休がなかなか取れない3連勤1日休み、2連勤1日休みなどのシフトを組まれたり、
セラピストの人数も多いため、特に妻子持ちのセラピストは大型連休や土日に休みを
希望しますが、それは他のセラピストも同様となり休みの取り合いとなってしまいます。
第3位 委員会・勉強会でサービス残業が多い
回復期では、掛け持ちで様々な委員会にセラピストは所属しなければなりません。
さらに、基本的に業務は定時で終わりますが、そこから勉強会・講習会が開かれることがあります。
セラピストの人数が多いだけに発表者をローテーションで回して実施する場合がほとんどです。
問題点として多くの場合、強制参加ですがサービス残業扱いになってしまうことです。
職場の拘束時間が長くなるので退職者が後を絶ちません。
維持期セラピストに多い転職理由
1位 生活安定のため母体の大きな病院へ
デイサービスやデイケア、訪問看護に勤務するセラピストに多く見られます。
医療法人と比較すると、どうしても規模が小さくなってしまい、
昨今のコロナウイルスによる経営悪化や診療・介護報酬改定による減算によって
収益が下がり経営が継続できないリスクを感じたセラピストが多いようです。
2位 スキルアップを目指したため
維持期である介護分野に勤めるセラピストで、
医療保険分野の復帰を目指すセラピストも多く見られます。
介護分野でのリハビリテーションがルーティンワークになり、本来の理学療法士としての
姿を見失ってしまうセラピストも多くいる中で、一念発起しチャレンジする方も多いです。
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3位 勤め先が合併・閉院・倒産したため
意外に多いのがこの理由です。
クリニックでは一人院長(Dr)でやりくりされている場所も多く、高齢になり診療がままならなくなると閉院という形になってしまいます。
更にデイケア・デイサービスは新規事業所が乱立し顧客である高齢者の獲得競争が勃発しています。
その競争に負けた事業所が赤字で倒産しているようです。
訪問看護事業所では、看護師の一斉退職などで施設基準が満たせなくなり閉鎖する場合もあります。
まとめ
ほとんどの方は上記のどれかに当てはまる場合が多いのではないでしょうか?
転職は人生のターニングポイントでもあるため、生半可な理由では面接官も
すぐに嘘を見抜けてしまいます。
自分の市場価値を図るためにも転職はキャリアアドバイザーを利用しましょう。
しっかりと他者と差別化を図り、競争社会で負けない実力を育てながら転職を行ないましょう。
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