こんにちわ(‘ω’)ノゆとりPTです。
病院などに在籍するセラピストは若い年齢層が厚く、5~10年目の間で主任を務める方も多いのではないでしょうか?
本日は、リハビリテーション科の中間管理職に求められる役割と陥りやすい失敗パターンを
解説します。
リハビリテーション科の中間管理職とは?
リハビリテーション科でいうと一般的には部長(室長)、科長、主任などが中間管理職に当たります。
管理職になると裁量権を持ちながら組織を動かせるようになります。
一般財団法人 労務行政研究所による調査では、日本のおもに上場企業が人事制度上想定している昇進年齢の標準は、下記の通りでした。
つまり、年齢層の若いスタッフが多い病院等はもっと早くから管理職を任される可能性があります。
- 係長:32.7歳
- 課長:39.4歳
- 部長:47歳
リハ科の中間管理職に求められる役割とは?
➀部署全体のマネジメント
中間管理職は、担当する組織全体のマネジメントを行ないます。
病院の方針や上位の管理職の決定事項をスムーズに部下に伝達し
部署全体をまとめなくてはいけません。
➁部下スタッフの管理
部下のスキルや性格を見極め、適材適所に仕事を配分し、その進捗を管理します。
また、部下1人ひとりに目標を設定し、組織を成長させていく役割も求められます。
単に仕事を割り振るだけでなく、適切なアドバイスをするなど、部下を自然にサポートするこ
とが必須となります。
➂業務の効率化を図る
組織の生産性を上げるために、部下が専門業務に専念できる環境を整えることも大切です。
無駄な業務を止めたり不要な業務を減らすための決断力も要求されます。
中間管理職が陥りやすい問題点
➀PDCAサイクルができていない
PDCAサイクルの実施は、生産性・効率性の向上のための必須業務です。
しかし、これが出来ていない名ばかり管理職が存在します。
管理型:自己研鑽のためにレポートを強制する、残業を強要する
➁上司と部下の板挟み状態
中間管理職の多くが、部下と上司の両者に板挟みされる状態になります。
中間管理職に対して上司が求めるものと部下が求めるものは異なるためです。
リハビリテーション科でよく見られる場面では、上司はずっとデスクワークばかりで
単位も取らず仕事をさぼっていると部下に思われてしまうことが多くあります。
そのため、両方向へ気を遣わなければならなくなり、精神的なストレスを抱えています。
参照:マンパワーグループニュース
➂残業が減らない、むしろ増える人が多い
中間管理職は基本的には部下に業務を割り振り、動いてもらいますが、
管理やサポートに追われ逆に残業が増える傾向があります。
中間管理職の残業が増えた理由は「部下のサポート業務」が6割に上ります。
➃昇進しても収入はあまり増えない
一般職員から主任・課長に昇進したとしても、病院勤務のセラピストは役職手当が付くだけで、
役職手当の相場は10,000円~50,000円です。
さらに、給与形態も『みなし残業制』や『年俸制』に変わることで逆に年収が下がるケースが存在ます。
中間管理職が守るべきルール
➀コミュニケーションを密に取る
中間管理職にとって、高いコミュニケーション能力を身につけることは非常に重要です。
部下や上司の話を聴き、適切なコミュニケーションを取ることができれば、より良い関係構築につながります。
中間管理職は業務量が多く、部下としっかり対話する機会が少なくなりがちです。
そのためにも、日頃から観察・傾聴の姿勢を心掛けましょう。
➁部下を信用し仕事を任せる
中間管理職はプレーヤーではありません。そのため臨床に出る機会も減少します。
その時間は部下の教育やマネジメント業務に専念しましょう。
組織全体のためには現場の業務は部下に任せなければなりません。
まとめ
中間管理職はストレス・業務量・残業が多く、対価は少ない傾向です。
割に合わない場合は、転職を検討しても良いでしょう。
しかし、部署全体をマネジメントしたり育成に関わることで培われるスキルは
将来的にジェネラリストとして大きく役立ちます。
自分の遣り甲斐を見つけストレスを貯めない様に自分自身もマネジメントしましょう。
スペシャリストとジェネラリストについてこちらを参照(‘ω’)ノ
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