こんにちわ(‘ω’)ノゆとりPTです。
理学療法士を始めとするリハビリ職種や介護職は今後、AIやロボットに仕事を取られていくと
よく耳にします。
ソフトバンクが開発したヒト型感情認識ロボット「Pepper(ペッパー)」が
2015年から高齢者介護施設に導入されています。
現在介護分野での人手不足解消のために国は介護用ロボット事業に力を入れていますが
本当に介護分野の救世主となるのでしょうか?
まずは結論
介護用ロボットは医療・介護業界を救うのか?
pepperくんの標準機能
➀バイタル測定機能
ペッパー君は介護記録をはじめ、血圧や体温などの測定を、
デジタル測定機器を用いてペッパー君と連動させることで
そのままデータ化することができます。
入力作業などの間接業務を自動化することによって、介護スタッフの負担の軽減に繋がります。
➁個別顔認証機能
介護施設の導入にあたり1000人まで認証可能な顔認証システムが搭載されました。
業務ではペッパー君が個人の顔を識別し、個別対応します。
➂アプリを使用した体操機能
標準搭載されているアプリケーションを使用し、デバイスと同期させることで
高齢者と一緒に体操を行なうことができます。
歌に合わせて上半身や腕を愛らしく動かす姿は高齢者のハートを掴みます。
➃会話によるコミュニケーション機能
目と耳が青色に回転しながら点滅している時はこちらの聞き取り、
聞き取ってから理解している間は目が緑色になります。
高齢者との会話を楽しむことが出来ますね。
pepper君の追加機能
➀アプリでアップデート可能
専用の医療・介護アプリをダウンロードすることで
TUGなどの各種評価や測定、介護記録などを一括管理することができます。
pepper君の問題点
➀ほとんど会話にならない
聞き取りと会話のタイミングが合いません。
更に1体1での会話しか行えず、複数人対ペッパー君では聞き取りができません。
高齢者はハキハキと喋れず、会話が成り立ちません。
後方からの呼び掛けに対してペッパー君はカメラで認識した人をメインで捉えるため反応しません。
➁体操のクオリティーが低い
ペッパー君の可動部は主に腰と上肢のみです。
体操では頭や手を振り回しているだけで、体操の動きを表現しているわけではありません。
テレビ画面で体操を流すだけでもよいかもしれません。
➂アプリケーションが高額
体操の種類は標準アプリケーション内にある数種類のみです。
別の体操をする場合や機能を追加したい場合は別途アプリケーションのダウンロードが必要です。
アプリが一個に付き約2~3万円別途料金が必要となります。
使用期間が決まっており、同時に何種類もダウンロードすることが出来ません。
➃全て人が入力しなければならない
上記に挙げた各種検査アプリやバイタル測定もスタッフがペッパー君に入力する必要があります。
業務量の軽減はどこにいったのかと考えさせられます。
➄移動能力が欠如している
ペッパー君は移動ルートを先に入力しなければ、動きません。
簡単な移動は約30㎏の重量を手押しです。
利用者が歩行する狭い介護施設ではプログラムした道順を走行した方が危険性が高いです。
➅ランニングコストが高い
法人用リースは1ヶ月55,000円。
さらにペッパー君の指の関節は複雑な作りのため破損しやすく定期的なメンテナンスが必要です。
合わせてアプリ料金が必要なため安く見積もっても約10万円は掛ります。
まとめ
セールストークはペッパー君1台で職員3人分の働きはできるため
人件費削減や業務の短縮に繋がるとのこと。
しかし、現在はウェブサービスやアプリケーション発達してきたことで、
他のサービスで補填できる現状があるようです。
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