もっと知識や技術を磨いてから、、、
子どもがもう少し大きくなってから、、、
3年後の転職を目指して行動していこう、、、
このような先延ばしの台詞を言いつつ、いつまでも不平・不満を言いながら現在の勤務先に勤め続けるリハビリ職は多い。
しかし、大切なタイミングを逃し年齢だけを重ねてしまうと一気に転職の難易度があがってしまいます。
今回は、理学療法士40代からの転職は非常に困難な理由を解説します。
理学療法士40歳代からの転職は非常に困難な理由
①逃げの転職が多くなる
転職理由にネガティブなものが多いのは40代の特徴です。
「令和2年雇用動向調査結果 年齢階級別転職入職率(厚生労働省)」によると、
40~44歳の転職理由で多いものは、以下のとおりです。
40代ではキャリアが長くなり、役職や重要なポジションを任せられる人が多くなる一方で、
給与や責任の大きさが見合っていないと考える人も多い年代です。
また、始まりよりも20年後の定年を見据える方が多くなり今の会社に将来性が感じられず、定年まで働けないのではと心配になって転職を考える人が増えます。
ネガティブな理由が多く、自分の労働環境や条件・仕事とワークライフバランスの時間確保・給与が低いなど自分本位な転職理由が多く、
キャリアアップやチャレンジ精神など企業に還元されやすい理由が見当りません。
②暗黙の年齢制限がある
「令和2年雇用動向調査結果 年齢階級別転職入職率(厚生労働省)」を見てみると、
転職率は30代前半から30代後半にかけて大きく落ち込み、以降は約1ポイントずつ減少していきます。
40~44歳から45~49歳でも1ポイント減少しており、転職の時期は早い方が良いことがわかります。
原則求人での年齢制限は禁止ですが、「長期勤続によるキャリア形成」を目的とした年齢制限は認められています。
これは若い人材が欲しいことを暗に示しており、多くの企業がこれを理由に年齢制限を設けている状況です。
令和2年では約980万人が転職しているので、転職自体は不可能ではありませんが理学療法士・作業療法士のリハビリ職は供給過剰な現状ということを念頭に置いておきましょう。
③家庭の制約ができてしまっている
独身と比べて背負うものが大きすぎるため、リスク承知のチャレンジが難しいというデメリットがあります。
40歳代というと結婚し、小学生の子供がいるくらいの年齢です。
これから子供の進学や習い事でお金がかかる時期の転職は、家族への影響も考えて慎重にならざるを得ません。
転職による給料ダウンや勤務地変更、残業時間の増加など家族の理解を得られなければならず、
選択肢の幅が狭まり更に難易度が上がってしまいます。
④管理職採用が多くなってくる
40歳の転職では管理職としての採用が多くなります。
そのため、必然的に部下の教育・マネジメントの経験があることを求められます。
理学療法士・作業療法士の場合、リハビリテーション料は誰がとっても単価は同じ、リハビリ技術も差別化が図れていません。
そのため単位を取るだけなら安く雇える若いセラピストが選ばれます。
40歳代の転職では、部下を管理しまとめるだけでなく経営的視点を持ち意識改革を起こしていける人が選ばれるのです。
⑤業界の人脈を持っていることが前提
40歳になれば、他の医療機関や教育施設のキーパーソンとの関わりを持っていることが前提となります。
つまり、転職サイトや人材派遣会社を経由する転職などではなく、
知人や先輩など有効な人脈を持っている方からの紹介(リファラル採用)で教員や管理職などのポストにエントリーすることが多くなります。
このようなコネクションが無い40歳代で転職を考えるセラピストは非常に厳しい現実があります。
まとめ
理学療法士40歳代からの転職は非常に困難な理由は以下の5つです。
理学療法士・作業療法士の転職ピークは30歳代です。長期的なキャリア形成を考え転職先の選びが重要となります。
もし転職するか迷っている状態なら、先延ばしにして様子を見る時間はありません。今すぐ行動しなければ、年々不利になっていることは理解しておきましょう。
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